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エグザイル公演での落雷死亡事故で遺族が慰霊碑を撤去 

エグザイル公演での落雷死亡事故で遺族が慰霊碑を撤去 

 5年前、大阪の公園で起きた落雷事故で娘を亡くした遺族が、その事実を遺そうと無許可で設置した慰霊碑。820日、遺族が市の要請を受けて撤去した。 

慰霊碑を撤去したのは北九州市に住む岩永和子さん。娘の牧子さんが雷に撃たれた現場に設けられた慰霊碑は、牧子さんの写真や色とりどりの風船で飾られている他、当時の状況を知る人の情報提供を求める文書なども貼られている。

当時22歳だった岩永牧子さんは、20128月、大阪市の長居公園で開かれる予定だったエグザイルなどのライブに来て雷にうたれて死亡した。牧子さんの死をめぐって母親の岩永和子さんら遺族は主催者側の安全対策や観客の誘導に問題が有ったとして損害賠償を求めて訴えていたが、720日までに、最高裁判所第二小法廷(小貫芳信裁判長)は訴えを退ける判決を下している。これによって岩永さんの敗訴が確定している。

撤去作業をする岩永さんら(8月20日)

撤去作業をする岩永さん(8月20日)

 

大阪市は慰霊碑について、危険だとして撤去を求めていた。撤去に応じた岩永さんは、「裁判にも、大阪市の要請にも何もかも納得できないが、要請には従わねばならないと思って撤去した」と話した。

通りがかった男性は、「近くに住んでいて、この慰霊碑の前を通ると事故のことを思い出し、気を付けようと思った。慰霊碑が撤去されたら事故が風化してしまう。できれば残して欲しかった」と話した。

岩永さんは、「事故の再発を阻止するためにも、事故の記憶をとどめるべきだ」としており、今後も大阪市に事故が起きたことを示すモニュメントを設置するよう求めていくとしている。

落雷の事故は各地で起きている。この日、東京では2時間に1000もの落雷が確認され、数人が病院に運ばれている。都市部の開発が気温の減少を招くヒートアイランド現象が原因と見られる。

大阪市は今、長居公園に落雷に注意するよう呼びかける看板を設置している。しかし、注意を呼び掛ける以上のことはしてない。

撤去され平地になった慰霊碑跡地。ここで、牧子さんは雷に打たれ亡くなった。

撤去された慰霊碑跡地。ここで、牧子さんは雷に打たれ亡くなった。

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